この邸宅は、ブリュッセル市中心部,観光地で有名なマルシェ オ ポワソン広場に面しています。また、密集した住宅地になっています。敷地は馬の頭のような形をし、この16世紀の邸宅と中庭の工業用建物、そして現在はアートオークションに使用されている もうひとつの18世紀の工業用建物から構成されています。最初の計画は、道路側の邸宅を改築し、中庭にアートギャラリーを建設するというものでした。その後、 現在ある工業用建物の所にもうひとつの住宅(4階建て)をつくる案を検討し、隣の建物との境界壁を利用して新しい建物をつくることをクライアントと共に話し合いすすめました。

この都市型邸宅は、ブリュッセルの都市住宅の類型に従って再構築しなければならず、都心の道路側空間には邸宅の趣を残さなくてはなりませんでした。そのために、中庭側に家庭生活のくつろぎを確保しました。1階のアートギャラリーへのアプローチは、廊下はなく、展示スペースを通過し、広いギャラリースペスへたどり着きます。このスペースは中庭に面した窓、用地の奥にある小さな庭ともに意表をつく展開となっています。現在ある工業用建物の所につくる2番目の住宅の主要外壁はマルシェオポワソン広場に面しており、住宅の内部空間から歴史的な都市の美しい景観を楽しむことができます。

発注者 : プライベート

敷地 : ブリュッセル市、ベルギー

建築設計 : Shin Bogdan Hagiwara, Thierry Decuypere, Jorn Aram Bihain (V+)

構造 : BAS

3 月 2010
カテゴリ: Architecture, cultural, housing
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